秘密の花園

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矢野龍王氏の「極限推理コロシアム」と「箱の中の天国と地獄」という小説を読みました。

どちらも監禁デスゲーム系（そんな言葉があるのか知りませんが）で、

「極限推理コロシアム」は
夏の館と冬の館という二つの場所に監禁された別々の男女が、
殺人の犯人当てゲームをさせられるというストーリー。
犯人は監禁された男女の中に潜み、次々と殺人を続けていく。
監禁された男女は夏の館と冬の館で行われた殺人の二人の犯人を同時に、
別の館に監禁された男女よりも先に言い当てなければならない。
犯人を間違える、あるいは別の館に先をこされれば全滅。
・・・という超過酷で不条理な地獄の推理合戦なのです。

「箱の中の天国と地獄」
はとある施設のビルに監禁された男女が制限時間内に生きて脱出するために
各フロアに設置された「アイテム」か、「開ければ死亡するトラップ」のいずれかが
入った宝箱を開けて進んでいくという地獄のゲームをさせられるというストーリー。

こういう極限状態サバイバルモノ（そんな言葉があるのか知りませんが）は
けっこう好きです。
極限の緊張と荒んでいく心。
それでも折れない純粋さを持ち続け、か細い希望に懸命にすがる主人公達。
そんな主人公達に無情にも襲い掛かるエゴと暴力と陵辱。
うん、陵辱まで進展するのはあんまりないけど（あたりまえだ）。

「極限推理コロシアム」は面白かったです！
犯人は誰か？という疑惑と推理に加え、別の館での殺人を推理するための
通信による館同士の駆け引きもスリリングでドキドキしました。
（情報交換は必要だけど相手に先に謎を解かれても困るから）
私も読みながら推理して、（めずらしく）かなりいい線いきましたが
結局間違えました。
（トリックはだいたいあってたけど犯人間違えてた）
あの人を疑うなんてバカ！私のバカ！！クズ野郎！！ド低脳ーーーっっ！！！

「箱の中の天国と地獄」
もそれなりに面白かったのですが、「極限推理コロシアム」と比べると
ちょっと物足りなかったです。
相手が設置された宝箱ってこともあり、
運試しと情報を得るための謎解きだけなので、化かしあいといった
駆け引きの要素がなかったので。
それでも発見される意外なアイテム、その隠された意味などは
いろいろ驚かされるものがあり、楽しめました。
さらに主人公の女の子が私の好きなスパロボのアイビスさんと
ちょっとだけ感じが似てるのもよかった。
その正体がエロエロな愛玩動物として売られるために作られた
クローン人間だったというのもさらによかった！


・・・ただ、少しだけ残念なのは・・・
いや、この作品に限ったことではなく、
多くの監禁デスゲーム系がそうだと思うんですが・・・。
ラストでふざけたゲームを強制させた人間に
ギャフンと言わせられることが少ないこと。
たいていが命からがら脱出して事件は闇の中。
割り切れない気持ちを抱きながらも平凡な生活に戻っていく・・・。
というのが多いんですよね。

さすがに、難しいと思うんだけど。

今まで読んできた中で一番ギャフンと言わせてたのは
バトルロワイアルかな？
でもあれも強制していた政府が一番意に沿わない結果は
ゲームの参加者の大半が脱出しちゃうという結果なわけで。
そういう意味では三村の作戦とかが上手くいったほうが私好みの展開でした。
まあ、そうなると話が途中で終わっちゃうし、この手の殺伐とした話では
基本死者が多い方がウケるハズですが。

あ！あともう一つ！
可愛い女のコと美人と美少年は殺さないでください。


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1. 2008/07/21(月) 09:15:46|
2. 日記
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